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Author:イサキ テルアキ
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反応の早過ぎる奴
俺の友達は反応が早過ぎる。 名前はこの際どうだっていい。
学校の給食時間俺は当番のそいつがシチューを入れ終わるのを待っていた。
そいつがシチューを一気に入れたため皿を持っていた指に少しシチューがかかりそうになった瞬間、
「あつっ!」
口で指をふーふーした。
口で指をふーふーしている時にシチューがそいつの指にかかった。
食事中酢豚のパイナップルを食べようとしている時だった。
「うわっ! このパイナップルすっぱいっ!」
ズルッ
確かにパイナップルはすっぱかった。 だがそいつはすっぱそうな顔をしてから口の中にパイナップルを入れた。
昼休み俺はそいつを呼び出した。
「なー、わざとしてねぇか?」
「全然」
真面目な顔をしてあっさりとそいつは言った。

近頃そいつの反応の差が大きくなっているような気がする。 ある日帰り道話をしている途中その日天気は晴れだった。
バッ
いきなりそいつは自分のバックを頭の上に掲げて早歩きになった。
「あーあ、傘持ってくれば良かった。」
ザー
いきなり天気雨が降り出した。
体育の時間バスケが始まる直前そいつは「うわっ4対0で負けちゃった。」とショックを受けた。 3日後の同じ時間その日サッカーをやり確かにそいつのチームは4対0で負け、別の日授業中いきなり「うわーーー めちゃくちゃ切られた」と言いながら自分の頭をさすり、1週間後学校で初めてそいつと会うとそいつの髪は短く切られていた。
ある日歩道を渡る時信号が赤だったが車やバスが走っていなかったためそいつは真っ先に走った。
「ああっ!?」
そいつは道路の中で倒れ込んで膝を抱えた。
「おいっ、大丈夫!?」
俺はそいつの所まで駆け寄った。 痛そうな顔をしていた。
病院に運ばれ何故か車やバイクに当たっていないのに足を骨折したらしく3ヶ月間の入院になった。
退院後俺達はいつも通り遊びいきなり倒れ込んだ横断歩道の場所にいた。
「おいっあぶないっ!!」
遠くから速い速度で車が来ているのにかかわらずそいつは信号を無視して飛び出した。
ガンッ!
車がそいつの足に当たった。 がそいつは倒れ込みもせずそのまま横断歩道をすたすたと渡っていった。
こうなったらもう何でもアリだ。 こいつと付き合って分かったことが一つだけあった。 反応の早過ぎる奴は反応の遅い奴と何も変わらん。
2007年08月24日23月32日57秒

小説 1000文字未満読みきり | 【2007-10-15(Mon) 20:22:10】
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